WINTICKETを競輪で使っていると、画面のどこかに「オートレース」という表示があることに気づきます。同じアプリで買えるのは知っているけれど、ルールがわからないので手を出していない。そんな方も多いのではないでしょうか。
オートレースは競輪と似ているようで、予想の考え方がまるで違います。競輪で覚えたライン読みは、こちらではほとんど使いません。代わりに軸になるのが「ハンデ」と「試走タイム」です。
この記事では、競輪をやっている方に向けて、その差分だけを整理します。
WINTICKETは競輪とオートレースの2競技
まず確認しておくと、WINTICKETで買えるのは競輪とオートレースの2つです。競馬とボートレースは扱っていません。
このあたりは「ウィンチケットでボートレース・競馬はできません」という記事でも解説しています。
開催しているのは全国5場だけ

競輪場が全国に43場あるのに対して、オートレース場は5場しかありません。
- 川口(埼玉)
- 伊勢崎(群馬)
- 浜松(静岡)
- 飯塚(福岡)
- 山陽(山口)
場が少ないぶん、覚えるコースの数も少なくて済みます。競輪の43場それぞれのバンク特性を覚えるのに比べれば、はるかに取り組みやすいところです。
競輪とここが違う
走るのは自転車ではなくバイク
オートレースはエンジン付きのバイクで走ります。自転車の競輪とは音も速度もまったく別物です。
選手の脚力ではなく、マシンの調子が結果に直結します。ここが予想の考え方を変える出発点になります。
出走数は8車立てが基本
競輪は現在7車立てが中心ですが、オートレースは8車立てが基本です。
3連単で考えると、8車立てなら 8×7×6 で最大336通り。7車立ての210通りより多く、そのぶん難易度は上がります。
スタート位置が選手ごとに違う
ここが最大の違いです。競輪では全員が同じ位置に並びますが、オートレースでは選手ごとにスタート地点がずれています。次の章で詳しく説明します。
ハンデの仕組み

競輪では全員が同じ位置から一斉にスタートします。オートレースは違います。
実力が上の選手ほど、後ろの位置からスタートします。 これが「ハンデ」です。
ハンデは0mから110mの範囲で、10m刻みに設定されます。たとえば110mのハンデがついた選手は、0m地点の選手より110メートル後ろから走り出すことになります。
なぜこうするのか
強い選手が前から走ったら、レースが一方的になってしまいます。差をつけることで、どの選手にもチャンスが生まれる仕組みです。
競馬でいう斤量(背負う重量の調整)に近い発想ですが、オートレースは距離そのもので差をつけるので、より直感的に分かります。
ハンデがつかないレースもあります
すべてのレースにハンデがあるわけではありません。オープン戦のように、全車が0m(同じ位置)から走るレースもあります。
出走表でハンデを確認するのが、予想の第一歩になります。
試走タイムとは
もうひとつ、競輪にはない独自の判断材料があります。
試走タイムです。
本番の前に1周走ります
オートレースでは、本番のレースが始まる前に選手が走路を1周します。これが「試走」で、そのときに計測されるのが試走タイムです。
正確には、100メートル走るのにかかった秒数が表示されます。1周を走った結果から算出されるので、レース全体のタイムではありません。
WINTICKETのヘルプによれば、本番の約15分前に公表されます。
数字が小さいほど調子が良い
試走タイムは、その日のマシンのコンディションを示しています。
数字が小さいほどエンジンの調子が良いという見方をします。3.30と3.45なら、3.30のほうが良い状態だということです。
オートレースの世界では「試走で7割決まる」とまで言われるほど、重視される指標です。競馬でいうパドック、競輪でいう選手紹介にあたるものですが、それが数値で出てくるぶん判断しやすくなっています。
ハンデとの換算方法
ここがこの記事で一番お伝えしたいところです。
試走タイムとハンデは、次のように読み替えられます。
試走タイム0.01秒 ≒ ハンデ10m
つまり、試走タイムが0.01秒速い選手は、10メートル後ろからスタートしても理論上は同じタイミングでゴールに届く、という計算になります。
具体的に見てみます。
| 選手A | 選手B | |
|---|---|---|
| ハンデ | 0m | 30m(後ろ) |
| 試走タイム | 3.40 | 3.37 |
| 換算 | — | 0.03秒速い = 30m分の力 |
この場合、選手Bは30m後ろからのスタートですが、試走タイムで0.03秒(=30m相当)上回っています。理論上は互角ということになります。
ハンデだけを見て「110mも後ろなら無理だろう」と切り捨てると、試走タイムで十分に取り返せる選手を見落とすことになります。
1番車は少し割り引いて見る
もうひとつ実戦的なコツがあります。
先頭を走る1番車は「トップ引き」と呼ばれ、前に目標となる選手がいないぶんスピードが出にくくなります。そのため、試走タイムは0.01〜0.02秒ほど割り引いて評価するのが一般的です。
1番車の試走タイムが少し遅く見えても、それは不利な条件で走った結果かもしれない、ということです。
ただし数字がすべてではありません
試走タイムが速い選手が必ず勝つわけではありません。選手の技術やスタートの巧拙、走法、駆け引き、天候など、結果を左右する要素はほかにもたくさんあります。
あくまで有力な目安のひとつとして見てください。
車券の種類
オートレースの車券は、競輪とほぼ同じ構成です。
- 単勝
- 複勝
- ワイド
- 2連単
- 2連複
- 3連単
- 3連複
競輪をやっている方なら、そのまま同じ感覚で選べます。的中の条件も競輪と同じ考え方です。
初めて買うなら、ワイドか複勝から入るのが無難だと思います。8車立ての3連単は336通りあるので、慣れないうちに手を出すと当たりません。まずは試走タイムの上位2人をワイドで押さえる、くらいのところから試してみてください。
周回数について
基本は6周回です。WINTICKETのヘルプにもその記載があります。
ただし記念レースなど格の高いレースでは、8周や10周で行われることもあります。走路1周の距離も場によって違うため、距離の合計はレースごとに変わります。
競輪ユーザーが最初に戸惑うところ
実際にオートレースの出走表を開くと、競輪との違いに戸惑うと思います。整理しておきます。
| 競輪での判断材料 | オートレースでは |
|---|---|
| ライン・並び | 存在しません |
| 競走得点 | 試走タイムと過去の成績 |
| 脚質(先行・追込) | ハンデの位置 |
| バンクの周長・カント | 走路と各場の特性 |
ラインがないというのが、競輪ユーザーにとって一番大きな違いです。誰かと協力して走るという発想がないので、純粋に「速い順」に近い決着になりやすい傾向があります。
この点は、ガールズケイリンに近い感覚かもしれません。
まとめ
オートレースの基本をまとめます。
- WINTICKETで買えるのは競輪とオートレースの2競技
- 開催場は全国5場(川口・伊勢崎・浜松・飯塚・山陽)
- 8車立てが基本。3連単は最大336通り
- ハンデ制。実力が上の選手ほど後ろからスタートする(0m〜110m、10m刻み)
- 試走タイムは100mあたりの秒数。小さいほど調子が良く、「試走で7割決まる」と言われる
- 試走タイム0.01秒 ≒ ハンデ10mとして換算すると、両者を突き合わせて判断できる
- 1番車は「トップ引き」で不利なため、0.01〜0.02秒割り引いて見る
- ラインがないので、競輪の並び予想は使わない
競輪に慣れていると、最初は別の競技のように感じると思います。ただ、覚える競輪場が5つだけという点では、むしろ入りやすい面もあります。
公営競技はギャンブルです。あくまで参考として、自己責任で楽しんでください。
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