WINTICKETを開いていると、レース一覧とは別に「Dokanto!」という表示を見かけることがあります。名前のインパクトはあるものの、通常の車券とは画面の作りが違うので、「これは何なんだろう」と思ったまま素通りしている方も多いのではないでしょうか。
わたなべも最初は完全にスルーしていました。実際に触ってみて驚いたのが、車番を自分で選べないことです。通常の車券なら「1番車から」と自分で組み立てますが、Dokanto!は買おうとした瞬間にコンピュータが勝手に組番を発行します。宝くじに近い感覚です。
この記事では、Dokanto!がどういう仕組みの車券なのか、2種類ある違い、実際の買い方と当たったあとの流れまでを解説します。
Dokanto!(ドカント)とは?競輪の「重勝式」を使ったくじ形式の車券

Dokanto!は、1日の複数のレースの1着(または1着と2着)をまとめて当てる車券です。競輪では「重勝式(じゅうしょうしき)」と呼ばれる賭式にあたります。
通常の車券は1つのレースの中で着順を予想しますが、Dokanto!は複数レースをまたいで的中させる必要があります。7レース分や4レース分の結果をすべて当てるので、難易度は跳ね上がる代わりに、当たったときの払戻金が桁違いになります。
最高払戻金額は12億円です。公営競技の中でも最高額の部類に入ります。
もうひとつ通常の車券と大きく違うのが、自分で車番を選べない点です。買う口数を決めると、コンピュータがランダムに組番を発行します。宝くじの番号を選べないのと同じ仕組みで、「クイックピック」と呼ばれる方式です。
Dokanto!7とDokanto!4twoの違い
Dokanto!には2種類あります。
Dokanto!7(ドカント セブン)
発売対象日・対象場の後半7レースの1着を当てる車券です。賭式としては「7重勝単勝式」と呼ばれます。
「後半7レース」とは、その日の最終レースから数えて7つ分という意味です。1日12レース開催される場合であれば6レース目から12レース目が対象になります。どのレースが対象かは購入画面に表示されるので、自分で数える必要はありません。
7つのレースすべてで1着を的中させないと当たりになりません。6つ当たっていても、最後の1つを外せば不的中です。
Dokanto!4two(ドカント フォートゥー)
発売対象日・対象場の後半4レースの1着と2着を当てる車券です。「4重勝2車複式」にあたります。
ポイントは、1着と2着が順不同であることです。「1着が3番車・2着が5番車」でも「1着が5番車・2着が3番車」でも、どちらでも的中になります。順序まで当てる必要はありません。
的中確率は車立てで大きく変わる
「車立て」とは、そのレースに何人の選手が出走するかということです。9人なら9車立て、7人なら7車立てと呼びます。出走人数が少ないほど組み合わせが減るので、当たる確率は上がります。
的中する確率を計算すると、次のようになります。
| Dokanto!7 | Dokanto!4two | |
|---|---|---|
| 9車立ての場合 | 約478万分の1 | 約168万分の1 |
| 7車立ての場合 | 約82万分の1 | 約19万分の1 |
ここは注意が必要なところで、何車立てのレースが対象かによって確率がまるで違います。Dokanto!7を例にすると、9車立てでは9の7乗で4,782,969通り、7車立てでは7の7乗で823,543通りとなり、5倍以上の開きがあります。
他のサイトで「478万分の1」とだけ書かれていることがありますが、これは9車立てを前提にした数字です。現在の競輪は、グレードの付かないFI・FIIという開催やミッドナイト競輪が7車立てで行われているので、対象レースの車立てを確認してから考えるのが正確です。
確率だけを比べると、4twoのほうが当たりやすい計算になります。9車立てで約2.8倍、7車立てなら約4.2倍の差があります。
どちらを選ぶかについては「Dokanto!7とDokanto!4twoはどっちが当たりやすい?」という記事で、さらに詳しく比較しています。
1口200円・1回30口まで。Dokanto!の買い方

WINTICKETでの購入手順です。
- Dokanto!の発売対象レースを開く
- 買う口数を決める(1口200円)
- 組番が自動で発行される
- 必要ならシャッフルする
- 暗証番号を入力して投票を確定する
1口は200円です。Dokanto!7も4twoも同じ価格になっています。WINTICKETの画面上は「200ポイント」と表示されますが、1ポイント=1円なので金額は同じです。
1回の投票につき30口が上限です。ただし投票の回数自体に制限はないので、複数回に分けて購入することはできます。
投票画面では、発行された組番の中身を確認できます。有力とされる選手には星マークが付くので、自分がどんな組み合わせを持っているかは購入前に把握できます。星が多いと少し期待してしまいますが、当然ながら星が付いた選手が必ず1着になるわけではありません。
買う前に知っておきたい3つの制約
ここが実際に買おうとして戸惑いやすい部分です。
車番は自分で選べない
前述の通り、組番はコンピュータが発行します。「この選手を軸にしたい」という買い方はできません。予想の腕を活かす車券ではなく、運の要素が強い車券だと理解しておくのが良いと思います。
シャッフルの回数には上限がある
発行された組番が気に入らない場合、引き直し(シャッフル)ができます。ただし回数に上限が設けられていて、何度も引き直して好みの組番を探すことはできません。上限の回数は購入画面に表示されるので、シャッフルする前に確認してください。
決めた口数は全部買う必要がある
シャッフルの前に決めた口数は、原則としてすべて購入することになります。「10口発行してもらったけれど、良さそうな3口だけ買う」という選び方はできません。
口数を決めるときは、最終的にその口数分(1口200円なので、10口なら2,000円)を購入することになると考えて決めてください。
最高12億円とキャリーオーバーの仕組み
Dokanto!の払戻金が高額になる理由が、キャリーオーバーです。
そのレースで的中者が出なかった場合、払戻の対象となる金額が次回の開催に繰り越されます。繰り越しが続くほど当せん金が積み上がっていく仕組みで、宝くじのキャリーオーバーと同じ考え方です。
実際に、2026年1月19日の時点でDokanto!7に6億円を超えるキャリーオーバーが発生していた実績があります。
ただし、12億円はあくまで払戻金額の上限です。毎回そこまで出るわけではありませんし、キャリーオーバーの額は開催ごとに変動します。購入を検討するときは、その時点の状況を確認してください。
過去の高額配当としては、2014年8月30日の富山記念(GIII)3日目のDokanto!7で、4億8,426万6,440円という払戻が出ています。実際にどんな的中例があったのかは「Dokanto!(ドカント)で当たった人は実在」という記事で、日付・開催・払戻金の一覧をまとめています。
当たったあとの流れ|払戻金は銀行口座に振り込まれる
意外と知られていないのが、的中したあとの受け取り方です。
通常の車券であれば、払戻金はWINTICKETの残高に反映されます。しかしDokanto!の場合、払戻金はサービス内のポイントには反映されません。所定の手続きを経たうえで、指定の銀行口座に直接振り込まれます。
的中した場合は登録しているメールアドレスに連絡が届くので、案内に従って手続きを進めることになります。
Dokanto!のよくある質問
Dokanto!は今も買えますか?
はい、2026年時点でも継続して発売されています。ただし毎日すべての競輪場で発売されているわけではなく、対象日・対象場が決まっています。WINTICKETのアプリで発売状況を確認してください。
誰でも購入できますか?
インターネット投票の会員であることと、20歳以上であることが条件です。電話投票では購入できません。
買ったあとに取り消せますか?
投票を確定したあとの取り消しはできません。口数と組番を確認してから確定してください。
予想が得意なら有利ですか?
車番を自分で選べないため、予想の精度が的中率に直結しにくい車券です。通常の車券とは性質が異なると考えたほうがよいと思います。
まとめ|Dokanto!は予想する車券ではなく「くじ」
Dokanto!の要点をまとめます。
- 複数レースの1着(または1着と2着)をまとめて当てる重勝式の車券。1口200円で最高12億円
- Dokanto!7は後半7レースの1着、4twoは後半4レースの1着と2着(順不同)。確率上は4twoのほうが当たりやすい
- 車番は選べず、シャッフルの回数には上限がある。決めた口数は全部購入することになる
- 的中者が出ないとキャリーオーバーで次回に繰り越される
- 払戻金はアプリ内のポイントではなく、銀行口座への振込で受け取る
予想の腕前を試す車券というより、宝くじに近い感覚で少額から楽しむものと考えるのが実態に近いと思います。当たる確率は決して高くないので、無理のない範囲で楽しんでください。
公営競技はギャンブルです。あくまで参考として、自己責任でお願いします。