WINTICKETで前橋のレースを検索して気づくのは「屋内競輪場」という表記です。前橋競輪場は全天候型のドームバンク。雨が降っても中止にならず、風の影響もゼロという、全国でも非常に珍しい競輪場です。
さらに特徴的なのがバンクの形状。周長335mは日本で唯一の数字で、カント(コーナーの傾斜角度)は36°と全国最急。「反り立つ崖のようだ」と表現されるほど急なコーナーを、選手たちは高速で駆け抜けていきます。
急なカントはコーナーで後続選手がスピードを乗せやすくする効果があります。前橋のS級9車戦を見ると、捲り〈外から一気に前を抜く決まり手〉が約40%と全国平均33%を大きく上回っています。差しも39%で、「S級の前橋では捲りか差しで決まることが多い」という理解が予想の土台になります。
この記事では前橋競輪場のバンクデータ・決まり手傾向・予想のポイントを初心者の方にも分かりやすく解説します。
前橋競輪場の基本情報
前橋競輪場は群馬県前橋市にある335m全天候型ドームバンクの競輪場です。日本一きついカント(36°)と、国内唯一の335mという周長が最大の特徴。寛仁親王牌(GI)という最高グレードの特別競輪も開催される格式ある競輪場です。
競輪では選手が「ライン〈地域や選手間の協力関係。先行・番手・三番手という役割分担で走る〉」を組んで走ります。前橋では先行型の選手が先頭で引っ張りますが、後続の捲り型や差し型の選手がコーナーで加速してきやすい環境のため、展開が複雑になりがちです。
- 所在地: 群馬県前橋市岩神町1-2-1
- バンク周長: 335m(日本唯一)
- みなし直線: 46.7m(333mバンク平均とほぼ同水準) ※みなし直線=最終コーナー終了点からゴールまでの仮想直線距離。短いほど先行型が逃げ切りやすい
- カント(センター部): 36°0′0″(全国最急・日本一) ※カント=コーナーの傾斜角度。急なほど後続がコーナーで加速しやすい
- 施設: 全天候型屋内ドーム(雨天中止なし)
- 収容人数: 常設7500席+可動5000席
- 記念競輪: 寛仁親王牌(GI)・三山王冠争奪戦(GIII)
アクセスはJR両毛線「新前橋駅」東口またはJR両毛線「前橋駅」南口から競輪開催日に無料シャトルバスが運行されます。
バンクの特徴|カント36°が生む高速コーナー

前橋競輪場のバンクを語るうえで外せない数字が「カント36°」と「335m」の2つです。
① カント36°(日本一急な傾斜)
カントはコーナーの傾斜角度。急なほどコーナーでスピードが出やすく、後続選手が外から一気に加速できる構造になります。
前橋の36°は全国最急。比較すると、松戸(333m)が33.2°、川崎(400m)が32.2°なので、前橋のカントがいかに急かが分かります。コーナーを曲がるたびに選手が大きく身体を傾け、自転車が内側に倒れ込むほどの急傾斜です。
「カントが急 → コーナーでスピードを保てる → 後方から来る捲り型・差し型の選手が加速しやすい」という仕組みで、前橋での捲りの多さを説明できます。
② 335m(国内唯一のバンク周長)
競輪場のバンクは通常333m・400m・500mの3種類です。前橋だけが335mという独自の周長を持っています。元々は333mバンクでしたが、内側の退避スペース確保のためラインを外に移動した結果、現在の335mになりました。
実際の走り方は333mバンクとほぼ同じ感覚で、コーナーが急で直線(みなし直線46.7m)が比較的短いという特性です。直線が短い分だけ後続選手が追い込める距離は限られますが、急カントでのスピードで補っています。
③ 全天候型ドーム(雨・風の影響なし)
前橋最大の特徴のひとつが「雨天中止なし」のドームバンク。屋外の競輪場は雨が降ると走行条件が変わり、選手の動きが変化することがあります。前橋はドームのため常に一定の条件でレースが行われ、「天候リスク」なしで予想できます。
決まり手の傾向|S級は捲り・差し主流、A級・7車は逃げも有力
前橋競輪場の決まり手で特筆すべきは、クラスによって傾向が大きく変わる点です。

S級9車立て(最も上位のクラス)
- 捲り: 約40%(全国平均33%より+7%) ← 前橋S級で最多
- 差し: 約39%(全国平均43%とほぼ同水準)
- 逃げ: 約17%(全国平均24%より少ない)
S級は実力の高い選手が多く、先行選手が全力で先頭を維持しても、後続の力のある捲り型選手が急カントを使って追い込んできます。「S級9車の前橋は捲り・差しが合計79%」と覚えておくと予想の指針になります。
A級9車・S級7車立て(中間クラス)
- A級9車: 逃げ28% / 差し40% / 捲り33%
- S級7車: 逃げ29% / 差し43% / 捲り28%
7車立てやA級クラスでは先行選手の逃げが27〜29%と増えてきます。クラスが下がるほど先行型が相対的に決まりやすくなる傾向があります。
A級7車立て(最も下位のクラス)
- 逃げ: 約37%(先行型が有利)
- 差し: 約34%
- 捲り: 約30%
2着の決まり手では、どのクラスでもマーク〈番手選手が先行選手に追随して2着に入る決まり手〉が最多(39〜57%)。「強いラインの先行+番手のワイド」という組み合わせは2着争いで安定して機能します。
予想のポイント|クラスを確認してから捲り・差しを重視
前橋競輪場での予想の組み方を整理します。
① まずクラスを確認する
WINTICKETのレース一覧で「S級9車」「A級9車」「7車立て」のどれかを確認します。S級9車であれば捲り・差しを重視。A級7車であれば逃げ型も軸候補になります。
② S級9車は捲り型・差し型を中心に組む
B回数〈バックストレート(裏直線)を先頭で通過した回数。多いほど後方から捲る型〉が多い選手を重視します。前橋の急カントでコーナーを使って加速できる捲り型は有利です。
WINTICKETでの確認方法:レース画面で出走選手名をタップ → 選手詳細ページを開く → 「直近成績」の決まり手欄で「捲」「差」が多い選手を探します。H回数〈ホームストレートを先頭で通過した回数。多いほど先行型〉よりB回数が多い選手は捲り傾向です。
③ ドームの安定した条件で展開を読む
前橋はドームのため当日の天気を気にせず予想できます。「外の競輪場は雨だと展開が変わるから予想が難しい」という悩みが前橋では不要。安定した条件での実力比較がしやすく、WINTICKETビギナーにとって取り組みやすい競輪場とも言えます。
前橋での基本の車券:S級9車では捲り型・差し型の選手を1着軸に置いたワイド(2頭が2着以内に入れば的中の車券)がベースです。WINTICKETのレース画面で「ワイド」を選択し、捲り型選手の番号と番手選手の番号を2点選ぶだけで購入できます。あくまで参考として、自己責任でお楽しみください。
アクセス・施設情報
アクセス
- JR両毛線「新前橋駅」東口から無料シャトルバス(開催日のみ)
- JR両毛線「前橋駅」南口からも無料シャトルバスあり
- 高崎方面・東京方面からもアクセス可能(新幹線+高崎線→両毛線乗り換え)
施設情報
- 全天候型ドームのため雨天・強風でも開催(中止リスクなし)
- 収容7500席+可動5000席の大型施設
- キッズルーム「わくわくドームランド」あり(家族連れも対応)
- 有料観覧室(専用テレビ・AC電源・USB電源付き)
- VR体験コーナー・コンサートなどのイベント施設としても利用
- 入場料: 場外発売時は無料の場合が多い(本場開催日は要確認)
前橋競輪場はWINTICKETのライブ映像で在宅から観戦する場合も、ドームのため映像品質が安定しています。天候による映像ブレや中断が少ないのも特徴です。
まとめ|前橋競輪場で予想する際の3つのポイント
前橋競輪場は「335m国内唯一・カント36°全国最急・全天候型ドーム」という個性的な競輪場です。
- S級9車では捲り・差しが合計79%:捲り型(B回数の多い選手)と差し型を重視する。逃げ選手の1着軸は慎重に
- クラスで傾向が変わる:A級7車では逃げが37%と有力。出走表でクラスを確認してから予想を組む
- ドームで安定した条件:天候リスクなし。実力通りの展開が読みやすく初心者にも取り組みやすい
「前橋のS級9車では捲り・差しを中心に、クラスによって逃げの比重を調整する」という方針が、前橋予想の基本です。
- 競輪場ガイド一覧:全国各競輪場のバンク特性をまとめて確認
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