WINTICKETでレースを開くと「出走表」が表示されます。選手の名前・番号・なにか数字がずらりと並んでいる画面です。最初は何が書いてあるのか分からなくて、とにかく「強そうな名前」や「1番車」を買ってしまう、という経験をした方も多いと思います。
実は出走表には、予想に必要な情報がほぼ全て詰まっています。どの選手が強いか、どの選手がどんな走り方をするか、どの選手同士がライン〈地域や選手間の協力関係。先行・番手・三番手という役割分担で一緒に走る〉を組むか。これを読み解くのが「競輪予想の基本」です。
最初に出走表を見たとき、自分も意味が分からず競走得点の赤字の選手を何も考えずに買い続けていました。それだけだと勝率は偶然任せ。でも読み方を覚えると「なぜその選手を買うのか」という根拠が生まれて、外れても納得できるようになります。
この記事では出走表の各項目を一つずつ丁寧に解説し、最後に「WINTICKETで出走表を3分で読む手順」として実践的にまとめます。
出走表に書かれている情報の全体像

この記事でまず覚えるのは2つだけです。「競走得点(赤=1位が今日の有力選手)」と「登録府県(同じ地域の選手が同じチームで走る)」。この2点が分かるだけで、車券の根拠が格段に変わります。
WINTICKETの出走表には、主に以下の項目が表示されます。
- 車番(1〜9の番号)
- 登録府県(選手の出身・拠点地域)
- 選手名・期別(名前と競輪学校の卒業期)
- 級班(S1・S2・A1・A2・A3の5段階)
- 競走得点(直近4ヶ月の平均点数)
- 脚質(逃・両・追の3種類)
- H回数・B回数・S回数(先行・捲り・スタートの目安)
- 決まり手(直近レースでの勝ち方の傾向)
これらを全部一度に読もうとすると混乱するので、後半で「優先順位をつけた読み方」を説明します。
車番と枠番(なぜ色がついているのか)
競輪の選手は、レース中に特定の「色のウェア」を着用します。1番車が白、2番車が黒、3番車が赤……というように、車番と着用ウェアの色が対応しています。
これは「走行中に誰が何番か分かりやすくする」ための仕組みです。WINTICKETでライブ映像を見ると、ゼッケンと帽子の色で選手を識別できるようになっています。
車番は単に「何番の車」という番号ですが、ミッドナイト競輪(深夜開催)では競走得点順に1〜7番が割り当てられるため、1番車が最も競走得点の高い選手になります。通常の昼間・夜間開催では車番と実力は一致しません。
選手の基本情報(級班・期別)
級班はS1・S2・A1・A2・A3の5段階で、選手の現在の強さランクを示します。
- S1:最上位クラス(S級の上位グループ。この中からさらに9名が特別なS班に選ばれる)
- S2:S級の中で、S1以外の選手
- A1:A級の上位
- A2:A級の中間
- A3:A級の最下位
同じレースに出る選手は基本的に同じ級班内で競います。S1同士のレースとA3同士のレースでは、単純な強さ比較は意味がありません。
期別は競輪学校の卒業期を示す数字で、数字が小さいほど古参の選手です。最近は期別が100期を超えています。期別自体が強さに直結するわけではありませんが、「同じラインを組みやすい期別の組み合わせ」を把握している熟練ファンもいます。
競走得点の見方(強さの数値化)
競走得点は「直近4ヶ月のレース成績を数値化した、選手の現在の強さの指標」です。
計算の仕組みはシンプルで、各レースの着順に応じて加減点が行われ、その平均値が競走得点になります。9車立て5着が平均点の基準となり、上位に入るほど加点、下位ほど減点されます。
WINTICKETの出走表では、競走得点の1位が赤、2位が青で表示されます。この表示で出走メンバーの中で誰が強いかが一目で分かります。
予想で使う基本のルールは「10点差以上あれば明確な実力差あり」です。65点と57点の選手では、平均着順で約4着分の差があります。一方で64点と62点の2点差なら、ライン戦や脚質の影響で逆転が十分に起こります。
脚質の見方(逃・両・追の違い)
出走表の「脚質」欄には「逃」「両」「追」のいずれかが書かれています。
- 逃(先行型):スタートから先頭に立ち、そのままゴールを目指す。自分でレースを作る
- 両(自在型):状況に応じて先行も追込もこなす万能型
- 追(追込型):先行選手の後ろについて展開を利用する。捲り・差しで勝負する
この脚質マークは「過去の傾向」を示すもので、毎レースで必ずその走り方をするわけではありません。より正確な脚質の判断には、次に説明するH回数・B回数を使います。
H回数・B回数・S回数の読み方

H回数・B回数・S回数は、選手の実際の走り方を数値で示す指標です。WINTICKETでは選手詳細ページで確認できます。
H回数(ホームバンク先頭通過回数)
表直線(ゴール前の直線)を先頭で通過した回数。スタートから前に出て先頭を引っ張る「先行型・逃げ型」の選手はH回数が多くなります。
B回数(バックバンク先頭通過回数)
裏直線(バックストレッチ)を先頭で通過した回数。後方から外側を回って一気に前に出る「捲り型」の選手はB回数が多くなります。スタートは後方にいるため、B回数が多い選手はH回数が少ない傾向があります。
S回数(スタート先頭通過回数)
スタート直後に先頭を取った回数。S回数が多い選手はスタートが得意で、内側の有利な位置を確保しやすいです。
脚質タイプ別の典型パターン
| 脚質タイプ | H回数 | B回数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 先行型(逃) | 多い | 少ない | 先頭で引っ張って逃げ切る |
| 捲り型(追) | 少ない | 多い | 後方から外を回って追い越す |
| 差し型(追) | 少ない | 少ない | 直線勝負の追込型 |
| 自在型(両) | 中程度 | 中程度 | 状況に応じて走り方を変える |
WINTICKETでの確認手順:レース画面で出走選手名をタップ → 選手詳細ページを開く → 「H/B/S」回数を確認します。
WINTICKETで出走表を3分で読む手順
ここまでの内容を踏まえて「3分で読む実践的な手順」をまとめます。
STEP 1:競走得点を見て実力の上位層を特定する
WINTICKETの出走表で赤表示(1位)と青表示(2位)の選手を確認します。この2名が基本的には今日の中心選手です。他の選手との点差が10点以上あれば「実力が抜けている」と判断できます。
STEP 2:登録府県で「ライン」を推測する
ラインは出走表には書かれていませんが、登録府県が同じ選手は同じラインを組む傾向があります。出走表の「登録」欄を見て、同じ府県が並んでいる選手をチェックします。2〜3人が同じ府県であれば、そのグループが1本のラインを形成していることが多いです。
STEP 3:先行選手のH回数を確認する
STEP 2で推測したラインの先頭選手(最も前を走る選手)のH回数を確認します。H回数が多ければ「積極的に先頭に立って引っ張るタイプ」、H回数が少なければ「展開次第では前に出ないこともある」という判断ができます。
STEP 4:ラインの強さで絞り込む
「強い先行選手+強い番手選手〈先行選手の直後を走る選手〉」のラインが最も強い組み合わせです。このラインのワイド(先行選手と番手選手が2着以内に入れば的中)が基本の車券になります。
WINTICKETのレース画面で「ワイド」を選択し、先行選手の番号と番手選手の番号を2点選ぶだけで購入できます。あくまで参考として、自己責任でお楽しみください。
決まり手・着順データの活用法
選手詳細ページには「直近成績」の欄があり、過去のレースの着順・決まり手(逃・差・捲・マーク)が確認できます。
注目するポイントは「直近5走の決まり手の傾向」です。「捲」が続いている選手は捲り型として機能していることが多く、「逃」が続いている選手は積極的な先行型と見られます。脚質マークと実際の決まり手が一致しているかを確認することで、より精度の高い予想ができます。
まとめ|出走表を読む3つのポイント
競輪の出走表は「情報の宝庫」です。最初は難しく見えますが、優先順位を覚えれば3分で読めるようになります。
- まず競走得点で上位層を把握:赤(1位)・青(2位)の選手が今日の中心。10点差以上なら実力差あり
- 登録府県でラインを推測:同じ府県の選手がグループを組む傾向。ラインの先頭選手を特定する
- H/B回数で脚質を確認:H多→先行型、B多→捲り型。選手詳細ページでチェック
「強いラインの先行選手+番手選手のワイドを2点」という基本形で、まずは出走表を読む練習から始めてみてください。
- 競輪予想のコツ完全ガイド:ライン・脚質・バンクを組み合わせた予想術
- 競走得点の見方と活用法:10点差の意味と失敗しやすいケース
- ワイドでコツコツ稼ぐ方法:初心者でも当てやすい車券の買い方





